沈黙

評価:★★★★★★★☆☆☆(7点)
<8点以上→オススメ/7〜6点→まあまあ/5点→普通/3~4点→微妙/2点以下→ハズレ>

"Silence"
(2014年/アメリカ/162分)
公開:1月21日
監督:マーティン・スコセッシ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、窪塚洋介、塚本晋也、イッセー尾形、リーアム・ニーソン
 
【あらすじ】17世紀。江戸初期頃の日本では、幕府により厳しいキリシタン弾圧が行われていた。日本での布教活動に情熱を注いでいた高名な宣教師フェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕らえられ棄教したとの報に接した弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライバー)は、日本人キチジロー(窪塚洋介)の手引きでマカオ経由で長崎に潜入。そこでは、想像を絶する光景が広がっていた。弾圧の目をかいくぐった隠れキリシタンたちの現状も目の当たりにする。幕府は一層取締りを強化、キチジローの裏切りに遭い、ロドリゴたちも捕らえられてしまう。頑なに信心を曲げないロドリゴに対し、長崎奉行は彼のために犠牲になる人々を突き付ける。信仰を貫くべきか、棄教し目の前の人々の命を守るべきか。追い詰められ自身の弱さを実感したロドリゴは、選択を迫られる。
 
沈黙

巨匠スコセッシ監督による160分の大作。テーマは敢えて言うなら「信仰vs暴力」ってとこかな。外国人の監督とは思えないほど、ディテールの作り込みがしっかりしてる。さすがスコセッシ。て言うか近年のスコセッシ映画の中では一番の出来かも。

対する日本人俳優も全然負けてない。特筆すべきは最後まで信念を全うする塚本晋也と、映画的には「悪」なのに何故か憎めないイッセー尾形。強烈なインパクトを残してる。何だろ、圧倒的なリアリティがあるんだよね。その点、窪塚洋介や浅野忠信は役的には同等以上にも関わらず、残念ながら空気。

沈黙

日本のように宗教(信心)がそこまで深く根付いていない国の人が見ると、理屈では分かるんだけど気持ちの部分でちょっとついていけないトコもある。映画の感情の深さにシンクロしないと言うか。例えば棄教の重みとかね。その時だけ適当に誤魔化しちゃえばいいんじゃないの、とか思っちゃうんだよなー。それは今とは決定的に違う価値観が感じさせるものなのかもしれないけど。

イッセー尾形演じる奉行側も実はそこまで追求はしていない。「踏み絵すれば許してやるからさっさと踏んじゃえよ」ぐらいの、言ってみればお役所仕事。なのに踏めないロドリゴ達。結果、どんどん人が死んでいく。切ない。何とも言えない読後感…。波音だけのエンディングも印象的。

神って何だろう。関係ないけど、清水富美加どうなるんだろう…。
 
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