君の名は。

評価:★★★★★★★★★★(10点)
<8点以上→オススメ/7〜6点→まあまあ/5点→普通/3~4点→微妙/2点以下→ハズレ>

"君の名は。"
(2016年/日本/107分)
公開:8月26日
監督:新海誠
出演(声):神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子

【あらすじ】1000年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に小学生の妹と祖母の3人で暮らす女子高校生・宮水三葉(声:上白石萌音)は、憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動や家系の神社の古き風習などに嫌気が差し、友人たちと小さく狭い町を嘆き、東京の華やかな生活に憧れを抱いていた。周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れは日々強くなっていく。そんなある日、三葉は自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。三葉は、戸惑いながらも念願だった都会での生活を思いっきり満喫するのだった……。一方、東京で暮らす男子高校生、立花瀧(声:神木隆之介)は、日々、友人たちと楽しく過ごしイタリアンレストランでバイト中。同僚の奥寺先輩へひそかに好意を寄せている。ある夜、瀧は奇妙な夢を見る。行ったこともない山奥の町で自分が女子高校生になっているのだ。繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている記憶と時間…。出会うはずのない瀧と三葉は、やがてお互いの存在を知る。入れ替わってしまった身体と生活に戸惑いながらも、その現実を少しずつ受け止める2人。運命の歯車がいま動き出す…。
 
君の名は。

超・大・傑・作!絶対もう1回見たひ…。

新海監督、神木&上白石コンビ、RADWIMPS、このバランスが神懸かってた。ストーリーがちょい複雑(時間軸がね)なので正直頭の中で処理しきれてない部分もあるんだけど、これほどの極上映画にはここ数年出会えてない。アニメのメリットを最大限に活かした美しい物語。実写ではクサくなり過ぎて絶対に出来ない。

新海監督は「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」でそれなりに知られてはいたものの、世間的にはこれが初のメジャー作品。宣伝にもバンバンお金かけてるし、東宝が「これはくるぞ!」と本気になってる感じが伝わってくるね。何せ新海作品はキャラクターの造形が上手い。今回も脇役に至るまで本当に素晴らしかった。

君の名は。

中盤から一気に壮大なSFへと展開していくんだけど、この「ぶっ飛び感」にもさほど戸惑わず、物語を追いかけていける。この「やや物語先行型」の方針は終始一貫しているようで、理解が追いついたと思ったらすぐ一歩先にいく感じ。その絶妙なテンポのおかげで107分間、全く退屈しない。

巨大彗星は明らかに3.11の災害を意識していて、元々は顔も名前も知らなかった相手への情、人間の持ってる一番キレイで尊い感情を見事に抉り出している。「何かよく分からないけど自分に出来る事をやらなきゃ」と言う思い。その純粋さは思春期真っ只中のキャラクターを通さないと成立しなかった。

セリフではなく、映像美も含めた表現で全てを魅せる。凄い、凄過ぎる。特段クライマックスシーンがある訳でもない。でも気付くと全編を通して涙を誘わずにはいられない。

君の名は。

恋愛要素を極端に煽らなかったのも大成功。強いて言えば手に「すきだ」と書くのはいらなかったかな…??ラストも「秒速」の悪夢(笑)がチラッとよぎったけど、最高の終わり方だった。

中高生よりも、思春期を経て来た大人が見た方が、心が浄化される感動を味わえるはず。この世紀の傑作を見逃すな。

新海監督、ありがとう!!!

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