追憶の森

評価:★★★★★★☆☆☆☆(6点)
<8点以上→オススメ/7〜6点→まあまあ/5点→普通/3~4点→微妙/2点以下→ハズレ>

"The Sea Of Trees"
(2015年/アメリカ/110分)
公開:4月29日
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:マシュー・マコノヒー、渡辺謙、ナオミ・ワッツ
 
【あらすじ】アメリカ人のアーサー(マシュー・マコノヒー)は死に場所を求め、富士山の北西に広がる青木ヶ原樹海に入っていった。木々が生い茂る森の中を分け入っていくと、タクミ(渡辺謙)という日本人男性と出会う。タクミは妻子のもとへ帰ろうとしているものの、怪我をし寒さに震えていた。タクミを放ってはおけず、アーサーは彼とともに出口を探して歩き回るが、方向感覚を失い、森を抜け出すことができない。自然の厳しさに直面しながらさまよううちに、アーサーはタクミに心を開いていき、彼が樹海へ来た理由を話し始める。
 
追憶の森

海外では低評価だった(自殺するためにわざわざ日本に行くのが「?」だった…)らしいけど、日本人だからこそ違和感なく見られる、不思議な空気をまとった映画。ガス・ヴァン・サント監督のさすがの演出力が魅せる。

富士の樹海を彷徨う男2人と、時折インサートされる夫婦の描写が大半を占める、事実上の3人芝居。でもみんな上手いので全然退屈せずに見られる。テンポもgood。7点でもいいんだけど、中盤~終盤のオチが今一つ分かりにくかったのがちょびっとマイナスポイントかなー。構成とかが割と全て想定内で、グッと来る箇所が無かったのも含めてね。まぁ好みの問題だけど。

追憶の森

タクミの存在は結局何だったのかはハッキリとは明示されないまま終わる。亡くなった妻の代弁者なのか、偶然の幻なのか…。途中、ラッセ・ハルストレム監督だったらどう撮ったんだろうか、とか考えながら見てたね。

悪い意味であまり目立たなかった音楽がもうちょい頑張れてたら、もっと評価の高い映画になってたかもしれない。でも観客側の死生観を自然と揺さぶって来る。見て損はしない、魅力ある佳作。
 
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