ルーム

評価:★★★★★★★★★☆(9点)
<8点以上→オススメ/7〜6点→まあまあ/5点→普通/3~4点→微妙/2点以下→ハズレ>

"Room"
(2015年/アイルランド・カナダ/118分)
公開:4月8日
監督:レニー・ハブラサムソン
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ
 
【あらすじ】ママ(ブリー・ラーソン)と5歳の誕生日を迎えたジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)は、天窓しかない狭い部屋で暮らしている。夜、2人がオールド・ニックと呼ぶ男がやってきて、服や食料を置いていく。ジャックはママの言いつけで洋服ダンスの中にいる。ママは「息子にもっと栄養を」と抗議するが、半年前から失業して金がないとオールド・ニックは逆ギレする。さらに真夜中にジャックがタンスから出てきたことで、ママとオールド・ニックは争う。翌朝、部屋の電気が切られ寒さに震えるなか、生まれてから一歩も外へ出たことがないジャックに、ママは真実を語る。ママの名前はジョイで、この納屋に7年も閉じ込められていた。さらに外には広い世界があると聞いたジャックは混乱する。電気が回復した部屋で考えを巡らせたジャックは、オールド・ニックをやっつけようとママに持ち掛ける。しかし、ドアのカギの暗証番号はオールド・ニックしか知らない。ママは『モンテ・クリスト伯』からヒントを得て、死んだフリをして運び出させることを思いつくのだった…。

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子役が凄すぎる…!!やべーよ、可愛い(女の子かと思った)上に超ナチュラル。手持ちカメラを多用して淡々とドキュメンタリーのように進む物語も素晴らしい。最初の1時間はひたすら「へや」の中で、登場人物も大半が2人だけ。それでもきちんと魅せるのは脚本と演出のバランスがいいからだろーか。

実際にあった監禁事件をモチーフにしてるみたいだけど、この映画は「少年の成長物語」でもあったりするんだよね。本来、監禁から解放された時点でも物語的にはキレイに終われたはず。でもそれをクライマックスにはせず、むしろその後から始まる第2章こどが真骨頂。浦島太郎状態で失われた時間を取り戻そうとすることの何と難しいことか…。

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途中から「これどうやって終わるのかな?」てな目線で見てたんだけど、なるほど、そう来るとは。すげーわ、あれは子役にしか出来ないよなー。てな訳で、ラストシーンが本当に素晴らしい。小さい子供のいる母親なら涙腺崩壊間違いなし。

子供ってのは未来への希望だね、ホント。そして器用。「世界」に戻りたいけど心が追いついてこない母と、「世界」を初めて知っていく子。このコントラストはお見事と言うしかない。子供のキャスティングでミスると全てが台無しになりかねない作品だけど、この映画の場合はこれ以上無いってぐらいのベストな配役。泣ける。現時点では今年No.1の傑作。

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