キャロル

評価:★★★★★★★☆☆☆(7点)
<8点以上→オススメ/7〜6点→まあまあ/5点→普通/3~4点→微妙/2点以下→ハズレ>

"Carol"
(2015年/イギリス・アメリカ/118分)
公開:2月11日
監督:トッド・ヘインズ
出演:ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、サラ・ポールソン、ジェイク・レイシー、カイル・チャンドラー
 
【あらすじ】1952年、ニューヨーク。ジャーナリストになるためにマンハッタンに出て来たテレーズ(ルーニー・マーラ)は、デパートの玩具売り場でクリスマスシーズンの臨時アルバイトをしている。テレーズには、なかなか結婚には踏み切れないでいるリチャードという恋人がいた。そんなある日、テレーズの前に、娘へのクリスマスプレゼントに人形を探している女性キャロル(ケイト・ブランシェット)が現れる。エレガントで洗練された美しさを持ち、裕福そうなのにどこかミステリアスな雰囲気を醸す彼女に、テレーズはたちまち心を奪われる。送り先伝票からキャロルの住所を知ったテレーズがダメ元でクリスマスカードを書くと、すぐにキャロルから連絡が届く。二人は会うようになり、キャロルは離婚訴訟真っ最中の人妻で、娘の親権を巡って泥沼の争いをしていることを知る。婚約者からの求婚のプレッシャーや、これからのキャリアに対する不安からストレスを感じているテレーズは、クリスマス休暇に別居中の夫に娘を取られて孤独なキャロルから車での小旅行に誘われる。テレーズは生まれて初めて本物の恋をしていると実感し、キャロルとの愛の逃避行に出発するが、この旅がきっかけで二人の運命が思いがけない方向に向かうとは、まだどちらも気づいていなかった…。

キャロル

主役2人の演技力が凄過ぎる!正直、題材自体は特に真新しくもないし極めて普通な物語なんだけどさ。レズビアン&不倫の話なのに「レズ」って言葉が出て来ず、心の移り変わりの様子を演技だけで見せる。日本の女優がやったらまず現実味がなく、しょうもない「おままごと」になるだろうなー。

カメラワークと美術デザイン、音楽もそれぞれがバランス良くて最高に素晴らしい。切ないラブストーリーとはかくあるべき、と言うお手本のような映画。とっつきにくさもある(前半が若干タルい)けど、 それを補って余りある2人の女優の名演がとにかく圧巻。ラブシーンも実に自然で本当に美しい。ただただ、美しい。「アデル、ブルーは熱い色」とは全くタイプの異なる映画。

キャロル

ラストも客側に想像させる終わり方で良かった。今よりも同性愛に対する世間の偏見が強い時代だし、そんな中で恋愛の「不安定さ」「不確実さ」、そして「素晴らしさ」をセリフではなくちゃんと1本の映画の中でイヤらしくなく描いてる。同性愛映画と侮るなかれ。丁寧で美しい、ホンモノの恋愛映画だ! 
 
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