母と暮せば

評価:★★★★★☆☆☆☆☆(5点)
<8点以上→オススメ/7〜6点→まあまあ/5点→普通/3~4点→微妙/2点以下→ハズレ>

"母と暮せば"
(2015年/日本/130分)
公開:12月12日
監督:山田洋次
出演:吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、加藤健一
 
【あらすじ】1945年8月9日、長崎に原子爆弾が投下された。それからちょうど3年後。助産師として働く伸子(吉永小百合)のもとに、原爆により死んだはずの息子・浩二(二宮和也)がひょっこりと現れる。それからというもの浩二は度々姿を現し、伸子と思い出話や浩二の恋人・町子(黒木華)についてなどいろんな話をしていくが…。

母と暮せば

いつもの山田映画なんだけど、何かが物足りない。序盤のセリフが多過ぎることと、淡々とした描写が長過ぎることが原因か。特に後者は「(物語上の)終わりに向かってる感」も無ければ、「日常の変化感」も無いのが理由だと思う。

原爆投下後、いきなり3年後に時間経過させてしまう展開も今一つ。これだけ尺を使うなら、もうちょい戦後の生活を見せても良かったのでは(予算の問題かもしれないけど)??全部セリフで説明してしまうからどうしても単調になってしまう。それはそれで1つの味なのかもしれないけど。

ラストも途中で予測がつく。まぁどんでん返し映画では無いので文句は無いものの、ちょっと宗教じみたラストシーンは正直好みでは無い(しかもVFXがメチャクチャ安っぽい…)。

母と暮せば

しかし浩二は何故幽霊として出てきたのだろうか。母を迎えに?その目的が分かるようで分からない。町子の前に現れるパターンもあったんじゃないかね。それだと吉永小百合が主演にはならんのだけど。

誰目線で、何に向かって、物語の時間軸が進んでるのかが釈然としないから長く感じるんだと思う。目的の無い展開もアリだとは思うけど、だとしたら130分と言うパッケージングはやっぱり長い。見ていても中盤は似たようなシーンの羅列で、20分程度は明らかにカット出来そうだったし。 


が、いつもながら二宮和也と黒木華は上手い。自然体と言う言葉がピッタリ来る。特に二宮くんはもう32歳なのに相変わらず若い。そろそろ先輩の岡田潤一みたく、年相応の役とかやりたいんじゃないだろうか…。吉永小百合は大御所過ぎて良くも悪くも、かな。上手くはないけど、映画の味は間違いなくこの人が出してるので。

と言う訳で、一応及第点の反戦映画。山田監督のメインターゲット層である高齢者にはこれぐらいが良いのかなー。映画館でも圧倒的に60代以上が多かったし、結構泣いてる人もいたし…。

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