シネマの天使

評価:★★☆☆☆☆☆☆☆☆(2点)
<8点以上→オススメ/7〜6点→まあまあ/5点→普通/3~4点→微妙/2点以下→ハズレ>

"シネマの天使"
(2015年/日本/94分)
公開:11月14日
監督:時川英之
出演:藤原令子、本郷奏多、ミッキー・カーチス、石田えり
 
【あらすじ】広島県福山市の地で長期に渡り親しまれてきた映画館・大黒座が、122年の歴史に幕を閉じることになる。ある夜、大黒座の新入社員・明日香(藤原令子)は館内で不思議な老人と出会う。老人は奇妙な言葉を残して、姿を消してしまった。閉館の日が迫る中、小さい頃から大黒座に通いいつか映画を作りたいと思いながら何もできないでいるバーテンダーのアキラ(本郷奏多)、閉館反対の人々、そんな人たちをなだめる支配人(石田えり)、館内の壁にメッセージを書く観客たち、大黒座を愛する人たちの思いが溢れだす。そしてついに迎えた最終日、劇場は埋め尽くさんばかりに多くの観客が集まり賑わっていた。スクリーンに最後の映画が映し出され、それぞれの脳裏に思い出が浮かび上がってくる。その時、あの老人が明日香の前に再び現れる。

シネマの天使

割と高評価もあるようだけど、なかなかに惨憺たる出来。ご当地映画なので大人の事情もあるかと思うけど、それを差し引いても酷い。こういうほのぼの系の物語は基本に忠実でさえあれば多少のマイナスがあっても「そこそこ」にはなるもんだけどなー。演出が絶望的に拙いのだ。ハッキリ言って素人レベルの酷さ。

まず、主役2人の「幼馴染み感」が全く描けてない。て言うか、肝心の主役感が全く無い。一体誰の話なの?もうちょい脚本段階で設定を練るべきでしょ。安っぽい三文芝居を延々見せられてる感じ。なので、役者と言うよりは明らかにスタッフ側の問題だわ。夢のシーンも全くもって意味不明&支離滅裂だし、この時川監督って方は一体何がやりたいの??
 
シネマの天使

基本セリフ喋ってる人の顔を映してるだけ。物語ってのは、「誰かの目線で」「何かの出来事があって」「感情が動いて」「何かしらのゴールに向かっていく」ものなんだけど、この映画にはそれが無い。明日香は何の葛藤もない単なる普通の若者でしかないし、アキラは映画監督をやりたい奴には全く見えない。あれはどちらかと言えば脚本家を目指してる男だろう。映画で映画監督を描けないとは何とも情けない。


そんな訳で「何となく良さそうな話」なだけで、極めて薄っぺらい。こんなのを高評価する人って一体どんだけドラマや映画見てないんだろうか。信じられない。一応近い業界にいる人間として断言するけど、これは好み以前の基本スキルの問題。「向日葵の丘」の方がよほどよく出来てるよ。

こんな企画にゴーサイン出してるようじゃ邦画はやっぱり終わってるんだろなー…。何もかもが素人臭さ満載の残念ムービー。 

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