黄金のアデーレ

評価:★★★★★★★★★☆(9点)
<8点以上→オススメ/7〜6点→まあまあ/5点→普通/3~4点→微妙/2点以下→ハズレ>

"Woman in Gold"
(2015年/アメリカ・イギリス/109分)
公開:11月27日
監督:サイモン・カーティス
出演:ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズ、ダニエル・ブリュール、ケイティ・ホームズ
 
【あらすじ】1998年、ロサンゼルス。マリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、小さなブティックを切り盛りしながら、夫亡きあとも一人で溌剌と暮らしていた。そんなある日、ユダヤ人として波乱の人生を共にした姉のルイーゼが亡くなり、彼女が故郷のオーストリア政府にナチスに没収された絵画の返還を求めようとしていたことを知る。法が改定され、近々過去の訴えの再審理が行われるのだ。姉の遺志を継ぐと決めたマリアは、友人の息子で弁護士のランディ・シェーンベルク(ライアン・レイノルズ)に相談を持ちかける。彼は一度独立したがうまくいかず、妻パム(ケイティ・ホームズ)と赤ん坊を養うために再び雇われの身となっていた。問題の絵画はベルベデーレ美術館が所蔵するクリムトの名画で、モデルになったマリアの伯母アデーレが遺言で寄贈したとされているが、マリアも姉も遺言書など見たこともなかった。マリアは家族を奪われ、友人を殺された国に二度と戻る気はなかったが、実の娘のように可愛がってくれた伯母の面影を胸に、過去と向き合う旅に出ることを決意する…。

黄金のアデーレ

来たよー、2015年(個人的)No.1候補の傑作が!家族ドラマでもあり、歴史ドラマでもあり、友情ドラマでもある。そのバランスが違和感なく見事に調和していて素晴らしい。見る人をやや選ぶ題材ではあるけど、これほどの名作だとは思わんかった。ヘレン・ミレンは昨年の(邦題はともかく)「マダム・マロリーと魔法のスパイス」も良かったし、ハズレが少ないね。

記者が何故ここまで味方してくれるのかがちょい「?」だったのと、ラストの余韻がもうちょっとあった方がストーリー的には盛り上がる気はしたけど、基本的にはほぼ文句無し。完っ全に僕の好みだわ。

黄金のアデーレ

所々でインサートされるナチス占領下の描写も凄く生々しくてパワーがあった。最初やる気無かったランディが徐々に熱を持っていくのもドラマチックでイイ。2人の信頼が深まっていく過程と、マリアが家族と故郷にケジメをつける過程、本当にgood。実話モノでありながら、1つのエンタメとして昇華させた手腕は見事と言っていい。「エベレスト 3D」との決定的な差はココにある。

そして今更ながらヘレン・ミレンは上手いなぁ。偏屈婆さんの要素はきちんと残しつつ、どこか憎めない上品さを決して失くさないあの魅力。代えの効かない女優であることは間違いない。必見!

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