恋人たち

評価:★★★★★★★☆☆☆(7点)
<8点以上→オススメ/7〜6点→まあまあ/5点→普通/3~4点→微妙/2点以下→ハズレ>

"恋人たち"
(2015年/日本/140分)
公開:11月14日
監督:橋口亮輔
出演:篠原篤、成嶋瞳子、池田良、光石研
 
【あらすじ】都心に張り巡らされた高速道路の下。橋梁のコンクリートに耳をぴたりと付けた篠塚アツシ(篠原篤)が、ハンマーでコンクリートをノックする。機械よりも正確な聴力を持つ彼の仕事は、音の響きで破損場所を探し当てる橋梁点検。しかし、彼は数年前に愛する妻を通り魔殺人事件で失い、今では健康保険料も支払えないほど貧しい生活を送っていた。妻を殺した犯人を極刑にすることだけを生きがいにしてきたアツシだが、親身になってくれる弁護士はいない。次第に社会そのものに恨みを抱くようになった彼はある日、破滅的な行動を起こしてしまう…。東京近郊。高橋瞳子(成嶋瞳子)は自分に関心を持たない夫・信二郎(高橋信二朗)と、そりが合わない姑・敬子(木野花)と3人で暮らしている。同じ弁当屋に勤めるパート仲間と共に皇室の追っかけをすることと、小説や漫画を描いたりすることだけが楽しみな平凡な日々。だがある日、パート先で知り合った取引先の男・藤田弘(光石研)とひょんなことから親しくなり、次第に瞳子は藤田に惹かれていく。やがて養鶏場の経営を夢見る藤田に誘われた瞳子は家を出る決意をするが…。企業を対象とした弁護士事務所に務める四ノ宮(池田良)は、エリートである自分が他者より優れていることに疑いを持たない完璧主義者。高級マンションで同性の恋人・中山(中山求一郎)と一緒に暮らしているが、実は学生時代からの親友・聡(山中聡)を秘かに想い続けていた。そんな中、些細な出来事がきっかけで四ノ宮と聡の間に微妙な亀裂が生じ始める…。

恋人たち

ちょい甘めの7点。ちなみにテアトル新宿はほぼ満席!コアなファンが見てるんだろなー。中身のメインは3人でそれぞれほぼ独立してるんだけど、弁護士のエピソードはかなり微妙と言う印象。キャラの作り込みが浅いのか、リアリティが無くてね。いるのかなー、あの話。

所々でクスッと笑えるトコが実はこの映画の一番の魅力なのかな?ちょっと間違うと一気につまらん話になる題材なので、そこは橋口監督の演出力による部分が大きいと思う。とは言え、無駄なシーンが結構あったような気もするけど。例えば、終盤のアツシの独白とか。長回しの割に大したこと言ってないし、映画を見てりゃ分かることばかり。あれは無かった方がいいと思う。 

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全体的な空気はすげー良かった。良くも悪くもTHE 日本映画なので、かなり好みは分かれそうだけど。ほぼ素人さん達の演技もそんなに悪くは無かったし(感情の振れ幅が小さいのはまぁ仕方ないか)。脇役に至るまで「血の通った人間」として描かれてるのは素直に凄い。進撃の樋○監督には絶対に出来ないだろうなー。

強いて言えば、主婦の役はもうちょっとだけキレイな人でも良かったような…。正直あまりに魅力が無さすぎて、光石研が言い寄った時点で「これ確実に何かウラがあるな」って構えちゃったので。

恋人たち

実は一番良かったのはアツシの先輩役の黒田大輔。彼の終盤の「殺しちゃうとさぁ、こうやって話せないじゃん。俺はもっとアナタと話したいと思うよ」ってセリフ、ここがこの映画のピーク。セリフだけじゃなく、受け側の芝居も含めたトータルバランスが超素晴らしかった。名演。彼のおかげでややヘビーな物語が爽やかに終われていると言っても過言じゃない。


しかしタイトルは「恋人たち」で良かったんだろうか。何となくちょっとズレてるような気がしなくもない…。

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