ヴィンセントが教えてくれたこと

評価:★★★★★★★☆☆☆(7点)
<8点以上→オススメ/7〜6点→まあまあ/5点→普通/3~4点→微妙/2点以下→ハズレ>

"St. Vincent"
(2014年/アメリカ/102分)
公開:9月4日
監督:セオドア・メルフィ
出演:ビル・マーレイ、ジェイデン・リーベラー、メリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツ
 
【あらすじ】アルコールとギャンブルをこよなく愛するチョイ悪オヤジのヴィンセント(ビル・マーレイ)は、街で評判の気難し屋。うっかり近づけば、毒舌の集中砲火を浴びることになる。唯一、心を許しているのは、飼い猫のフィリックスだけ。そんなある日、お隣にシングルマザーのマギー(メリッサ・マッカーシー)と12歳の息子オリバー(ジェイデン・リーベラー)が引っ越してくる。仕事で遅くなるマギーから頼まれ、ヴィンセントは渋々、オリバーのシッターを引き受けることに。オリバーの年齢を気にも留めず、行きつけのバーや競馬場を連れ歩き、バーでの注文の仕方やオッズの計算方法、いじめっ子の鼻のへし折り方など、ロクでもないことばかり教え込んでゆく。いい歳をして物わかりのいい大人になれないヴィンセントと、両親の離婚で早く大人になってしまったオリバー。最初はお互い最悪の相手だと思っていたものの、嫌われ者としての顔の裏に、ヴィンセントの優しさや心の傷を感じ取ったオリバーは彼の想いを何とか周囲に伝えようとするが…。

ヴィンセントが教えてくれたこと

どこかで見たような話ではあるものの、それでもほんのり感動させられてしまったよ。作風自体が割と好みなんだろなー。終盤の聖人プレゼンのシーンはいかにもアメリカ的でベタベタ極まりないけど、「分かっちゃいるけどジーンとくる」と言う鉄板の流れ!ビル・マーレイはこういう「憎めないオヤジ」がホント似合うね。

認知症の奥さんとか、ストリッパーとの関係(ナオミ・ワッツ若い!)とか、意外と要素が少なくないのでやや理解がまとまらない印象もある。けど、その積み重ねの結果として、みんなが集まるあのラストシーンは秀逸。なるほど、そう来たかと唸らされたね。

それだけにもう少し中盤で頑張って欲しかったー。意外と喜怒哀楽の落差が小さくて、イイ話ではあるものの盛り上がり切らない感じ。「老人と子供」って、あのイーストウッドの大傑作「グラン・トリノ」と構造は同じなんだけど、あっちが「陰」とすると、こっちは「陽」な訳で。もっと底抜けにキャラも物語も突き抜けられたら、よりイイ映画になった気もするかなぁ。

ヴィンセントが教えてくれたこと

原題の「St. Vincent」は宣伝的にそのまま邦題には持ってきにくいのは確か(日本と宗教観が違い過ぎるので)だけど、見終わった身としては原題直訳の「聖人ヴィンセント」の方がしっくり来るね。監督もそーゆー撮り方してるし。ま、この辺りは異文化の難しいところだわ…。

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