バケモノの子

評価:★★★★★★★☆☆☆(7点)
<8点以上→オススメ/7〜6点→まあまあ/5点→普通/3~4点→微妙/2点以下→ハズレ>

"バケモノの子"
(2015年/日本/119分)
公開:7月11日
監督:細田守
出演(声):役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、リリー・フランキー、大泉洋

【あらすじ】この世界には人間の世界とは別にもうひとつ、バケモノの世界がある。人間界“渋谷”とバケモノ界“渋天街”という交わるはずのないふたつの世界で、ひとりぼっちの少年(声:宮崎あおい)と暴れん坊のバケモノ・熊徹(声:役所広司)はそれぞれ暮らしていた。だがある日、少年はひょんなことからバケモノの世界に迷い込み、熊徹の弟子となって九太という名を授けられる。熊徹は、渋天街で一二を争う最強のバケモノで粗暴な性格、品格のカケラも無い。一方の九太は、9歳の時ある事をきっかけに両親と離ればなれになってしまい、どこにも行き場がないため嫌々ながら熊徹の弟子となったのだった。しかしその偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりであった…。

バケモノの子

宮崎駿が引退した今、前作「おおかみこどもの雨と雪」の大ヒットから最も「稼げる」アニメ映画監督となった細田守。

出揃った超豪華な声優陣のラインナップを見ても、いかに期待されているかがよく分かる。とりあえず役所広司の存在感はすげー。舞台となった渋谷の街も超リアル。企業ロゴもそのままだし、土地勘がある人なら見覚えアリな場所だらけでそれだけでも楽しめちゃうはず。

バケモノの子

彼の近年の作風は一貫していて、家族愛のような普遍的なテーマに1アクセント加えて描くスタイル。が、「サマーウォーズ」辺りから、この「1アクセント」がやや暴走気味になってる気がする。「バケモノ」って設定で既に捻ってるんだから、終盤のSFバトル漫画のような展開って必要だったのかな??楓との出会いで父から巣立っていくってだけでも十分成り立つのに。それか、どうしてもバトルをピークにしたいなら、前半はああいうドラマにはしない方が良い。そんな訳で、前半と後半が上手く噛み合っておらず、何となく中途半端な感じ。

とは言え、まぁ普通に面白いんだけど、期待値も高かっただけに「もっと面白くできるはずなのにどうしてこうなった」って言うやや残念な印象の方が強い。最後のクジラなんて全くもって意味不明。評価は一応7点だけど、本当は6.5点ぐらいが妥当かも。

「時をかける少女」は秀作だったのに、以降の3作はあまりに狙い過ぎて逆にハズしている。周りの人間がそうさせているのもあるんだろうけど、これもヒットメーカーの宿命か。勿体無い…。

バケモノの子

是非、次回作は「普通に」作って欲しい。「時かけ」はタイムリープという1アクセント以外は全て普通だったはず。あれぐらいのバランス感が、細田監督の演出の良さを最も引き出すテイストだと思う。じゃないと、おそらく今後も傑作は生まれない…(たぶん)。

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